2007年12月03日月曜日
年齢としての決済 [今日のオヤジ]
老夫婦の30年の計
オヤジのすぐ向かいに住む老夫婦は、おいら家族が越してくるずっと以前から、この地に落ち着いていたらしい。
一般的な1戸建2件が建つほどの広さがある畑を世話しており、毎年夏にはきゅうり、なす、冬には長ネギ、大根などなど、季節に応じた野菜や果物をおすそ分け頂いていた。
夏には暑さを避けて夕方から畑の世話も怠らず、ご夫婦仲良くせっせと体を動かしていた。
"畑の世話はあの老夫婦の楽しみでもあるんだなあ"と、いつも見ていた。
かれこれ、16~7年ほど老夫婦から畑の恵みを味わわせて頂いたろう。
ある日おじいちゃんが、おいらと会ったときに言っていた。
「今年で畑やめますから。もう年だしね。」と笑いながら。
「そうなんですか...傍から見ても判りませんけど、世話するのは大変なことだと思います。今まで本当にお世話になりました。」
その日はそれで話は終わった。
それから1週間ほど経ったある日、畑を元の地主に返却しなければならないらしく、朝早くから業者と一緒に畑の掃除と、ならしを始めたようだ。
昼過ぎには濃い土のきれいな色が現れ、何も無かったかのように綺麗な平らになっていた。
それから1ヶ月ほどした、先週の土曜日のこと。
久しぶりにいい天気だった。
その朝から、なにやら重機の音がし始めた。
何事かとベランダから覗くと、一部畑を駐車スペースにしていたところの、コンクリートの撤去を始めたようだ。
その傍らでフェンスにもたれかかりながら老夫婦が、いつまでも作業を見つめていた。
これが無くなれば、30年間の営みも全て終わるのだ。(30年間も世話していたのを知ったのは、つい最近のことなんだ)
いや、まだ残っていたはずのものが....。
そう、毎年秋になると甘い実をいっぱいにつけてくれた、小さな柿の木が残っていたはず。
まさかあの木まで切り倒してしまったのではなかろうか。
ちょうどこの記事を書いている今のこと。
気になって窓から見ると、今までぽつんと畑の中に残っていた柿の木を、業者らしき人が、丁寧に根をシートでくるみ、移動させる準備をしている。
もちろん傍らにはおじいちゃんが。
柿の木よ、今までありがとう。
これからどこへ移されるのか判らないけど、またその地でも今までのように毎年秋になると、甘い実をつけるのだろう。
おいら、朝っぱらから目頭が熱くなってしまったよ。 (T_T)/~~~
これから老夫婦は、しばらく寂しいだろうなあ。
でもこれが2人にとっての一つの区切りなのかもしれない。
全て地であり水が元
母なる大地永久に親とす
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