2008年01月14日月曜日
子供の頃からの友達 [ボクジンの昭和40年代]
長い人生、様々な友人ができるものだけど、何年経っても変わらぬ態度で接してくれる友がいる。
それは人間とは違い、決して裏切らない友である動物たちのことだ。
ボクジン小僧も、小さい頃から虫や小動物が好きな子供で、いつも家の虫かごの中には何かが蠢いていたものだ。
この"ボクジンの40年代"で何度も紹介しているけど、ボクジン小僧は北海道の陸別というとても小さな町で生まれ育った。
林業で栄えた町で、ちょうど今年で開拓80年になるという。
ご想像の通り周囲は山で囲まれており、夜になると電灯の下に色々な虫たちが集まっていた。
陸別は夏が極端に短いので、この貴重な時期を虫取りに捧げていたんだ。(・_・)
街に電灯が灯る頃になると、友人達といつもの場所を歩き回りたくさんの虫を捕まえていた。
ヒラタクワガタやコクワガタ、スジクワガタ、ミヤマクワガタなど種類も大変多かったよ。
たまには例外もあり、ケラやゲンゴロウも捕まえたなあ。
しばらく歩き回ったら、友人達とはさよならするのだが、実はそこからが勝負!
各々がなぜか家に帰るふりをして、違う方向へ向かうのだ。
子供達の間では、虫取りのテリトリーのようなものも存在しており、仲間内にもあまり教えないそれぞれの、秘密の場所があったのだ。
友達の姿が見えなくなると急いでその場所へ走っていく。
"誰も知らない、おいらだけの秘密の場所..."
ボクジン小僧の秘密の場所は、廃屋が数軒集っているところで夜は大人でも不気味がって寄りつかないような恰好の場所なのだ。
廃屋たちの中央には木の電柱が立っており、その頂上には丸い電球が心細げに灯っていた。
その周囲を虫たちが飛び回る。
周囲は漆黒の闇。
誰もいない...。
おいらは今日もやってきたぜい、クワガタたちよ!
覚悟しろよ!
と、おもむろに電灯の下を注意深く探すのだ。
廃屋の木の壁には、小さな羽虫や大小様々な蛾などが無数に張り付いている。
不思議と小僧はこの時ばかりは闇への恐怖心が消えていた。
小僧の服や頭には名前も知らない奇妙な形の虫もたくさんたかっていたが、"でもそんなの関係ね~"ってとこだ。
少しして廃屋の壁に黒い影を見つけた!
もしや!
と思い近づいていくと、木の節が抜けた跡がクワガタのように見えたのだ。
がっかりして節穴を見ていると、その穴から急にバタバタッと何かが飛び出してきたではないか \(゚o゚)/
思わず「うわ~っ!」と小僧は後ろへ転げてしまった。
それもそのはず、飛び出してきたのは大きな白い蛾だったのだ。
それだけではなく、その蛾は小僧の開けていた口の中に飛び込んできたのだから、小僧が尻餅付いたのも当然だった。
蛾もいい迷惑だったろうね 穴から穴へ...(^_^;
電灯に群がる虫の中で一番嫌いだった蛾が、事もあろうに口の中に入ってきたのだから、小僧の驚きようと言ったら...(^o^)
蛾は口の中で少しバタバタやっていたと思ったら、なんとか脱出していった。
気持ち悪さと驚きで、小僧のパンツにはおしっこが大分浸みていた...。
と急に、廃屋の割れた窓ガラスの闇の奥から、何かが押し寄せてくるような恐怖感が襲ってきたのだ。
小僧は虫取りは諦め、慌てて元来た道へ走った。
子供の頃って何かに夢中になると、周りのことが見えなくなるんだよね。
どんな災難が待ち受けているかも知らずに....(*_*)
それ以降ボクジン小僧は、意味もなく口を開けることをしなくなったとさ。
チャンチャン♪

