2008年06月28日土曜日
ふと心の奥底から蘇った悲しい記憶 [ボクジンの昭和40年代]
ボクジン小僧が小学4年頃のことだと思うんだけど、尊い命が消えた記憶なんだ...。
小僧の父親は公務員(もうすでに定年している)だったのだが、その同僚だった家庭に、小僧より1~2才年上の女の子と、もう一人は2才ほど年下の男の子がいたんだ。
この記憶はもう30年ほど思い出したことのない出来事なのに、なぜ今になって急に脳裏に蘇ってきたのだろう...理解できない...。
当時、お互いの家族同士つきあいもあり、小僧達ともよく遊んでいたものだ。
ことに年上の女の子は、優しくて可愛らしい子だったが、とても色白でか弱そうな子供だったと思う。
小僧に、ローマ字で自分の名前を書くことを教えてくれた初めての子だった。
今でも不思議とその子の名前は覚えているんだ。
いつの頃からか、その子が病気になってしまったようで、学校もあまり行けなくなったと聞いていた。
それからは小僧の父親が話している内容から推測するには、だんだん病気が悪化してきているらしく、寝たきりの状態になってしまったらしい。
どうも、血液の病気らしいのだ。
「大きな病院へ入院させればいいのになあ」
と、父が母に話していた。
「**さん(彼女の父親)が、宗教を信心していて、毎日何度かのお祈りで病気が治るって、話していたぞ」
それから数ヶ月して、その子が亡くなったことを知った。
結局その子の父親は、新興宗教にすがるだけで一切病院へは連れて行かなかったらしい。
職場の同僚の人たちもほとほと見かねて、病院へ連れて行くように言い聞かせたらしいのだが、全く聞く耳持たず祈るだけの毎日。
結局どんどん衰弱して彼女は亡くなってしまった。
「ほんとにあいつはバカだよなあ。病院へ連れて行けば治ったかもしれないのに、可愛そうにあの子もなあ」
と父が話していた。
それを聞いて小僧もショックだった。
なんだかあの子がみ殺しされたように思え、その父親を憎んだものだ。
あの明るい笑顔はもう見ることも出来ないのだ。
どんなに苦しかったろう。
可愛そうに。
そのことがあってからその奥さんも体調が悪くなり、いつの日かどこかへ越して行ったと風の便りに聞いた。
あの子の人生って何だったのだろう...。
そんなモンなの?命って...。
何かにすがる ことでなく
己の心 そこに真実
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