2008年07月29日火曜日
"その考え"こそ究極の宣伝広告??その二 [ショートショート]
『ついに東京中へ広げてしまった"その考え"』 その二
夏の日差しに隠れたホームで、胸元をパタパタ仰ぎながら電車を待った。
次は"東京行きの快速"と電光板に出ている。
そう、おいらは都心へ向かうところなのだ。
しばらくして、中央線の比較的空いてる快速に乗り込んだおいらは、座席に座ると、おもむろに黒いかばんの中からiPodを取り出し、イヤーフォンを耳にあてた。
土曜日の乗客は、若いアベックや子連れの親子が目立つ。
傍から見ても、おいらは何処にでもいるオヤジのはずだ。
おいらはお気に入りの「ALWAYS 三丁目の夕日」のサントラを聴きながら、正面の窓の向こうに流れる景色を何気なく見ていた。
気分は上々。
久しぶりにとても爽快な気分になったような気がする。
外出するということも手伝ってか、遠足へいく子供のような嬉しさに浸っていたのだ。
これから起こす"その考え"を実行するために、おいらは今、都心へ向かっているのだ。
はたしてどんな結果が出るか...全くおいらにも想像がつかない。
もちろんそんなことするの初めてだし、やろうと考えたことも無いのだから。
やっぱり少しは不安にもなったけど、きっとこれをやるのは日本全国でも、おいらが初めてじゃないか...って思うよ。
これから起こることを考えると、いたずら好きな小学生が教室の扉上部に挟んだ黒板消しを見ながら、先生が来るのを未だか未だかと、うずうずして待っているような...そんな気分にさせてくれるんだ。
あれこれ考えてると、もう中野駅だった。
窓からは中野サンプラザが見えた。
学生時代に最上階のフレンチレストランで、皿洗いのバイトをやってたのを思い出した。
懐かしいなあ...。
それからほどなく、新宿に着く。
おいらは降りる用意をした。
そう、今日はこの新宿が舞台なのだ!
初めからこんな大きな舞台で"その考え"を決行してもいいのか??
舞台が大きければ大きいほうが、効果もでかいはず...とおいらは思った。
さあ、ホームへ降り立ったオヤジが次にとった行動とは...
次回をお楽しみに。 その三へ⇒

