2009年01月08日木曜日
名古屋営業所への応援出張にて [前職回想録]
名古屋出張では毎日のように思わぬ出来事が起こる...
出張時では、自分の行動範囲や生活範囲が極端に狭まるため、ちょっとしたことでも大きな出来事のように感じるのだろうか...。
前回の皮革工場に引き続き、名古屋市街から遠方のお客様方へ、メンテナンス訪問したときのことだった。
もう、はっきりしたことは覚えていないのだが、何かの製造工場だったと思う。
我が社のメイン製品の一つである、乾燥機の修理でその部屋に案内された。
その頃のボクジン青年は、頭髪用のジェルで頭髪をオールバックに固めていた。
若い頃はそれが唯一の自己主張のように考えていた頃もあった。
気分的にも"シャッキ!"っとする感じがした。
何気に、女子社員達にも受けていたのだ。
だからというわけではないが、客先の担当者であった、年の頃は30代半ばか...ボクジン青年に対して妙に色気を発散する女の人だった。
すごい美人というわけではなかったが、大人の女といった色気がプンプン臭う女だった。
ボクジン青年も20代前半だったわけで、もちろん異性に対しての興味は人並みあった。
修理が終わり、機器の説明をしている間、その女担当者は必要以上にボクジン青年の近くに寄ってくるのだ。
綺麗な人なので悪い気はしなかったけど、こちらがドキドキしてしまって体を引いてしまうほどだった。
"ポルノ映画に出てくるようなシーンだなあ...本当にこんな事ってあるんだあ..."
と思いつつ、息がかかるほど傍にある女担当者の顔へちらっと目線を移しながら、説明を続ける。
心臓と他の部分はドッキンドッキン!!(>_<)
"ポルノ映画だったら、この後2人きりになって...むふふふ...."
と、あらぬ想像を巡らしている時、部屋の外から一人の男が入ってきた。
「**さん、若い人を誘うなよ~。」
とニヤニヤしながら、ボクジン青年達を交互に見て言うと、机の書類を束ねてまた部屋を出て行った。
それに対して女担当者は何も言わず、妙に色っぽい笑顔で言葉をやり過ごした。
目はボクジン青年を熱っぽく見ている...
"うわあ~...もうクラクラ"
時間も夕方5時を過ぎていた。
何人かの社員の帰宅の準備をしている外の様子が、窓から見て取れた。
ボクジン青年も気を利かせて、
「ああ、もう就業時間が終わるんですねえ。申し訳ありません遅くなりまして。」
「気にしないで下さい。私は大丈夫ですから。」
「ああ...そうですか...」
「それに私は...」
「...は?」
「今日の夜はひとりぽっちなので...遅くまで会社に居てもいいんですよ」
ボクジン青年は、その言葉をどの様に解釈して良いものか、頭の中を巡らせてしまった。
"遅くまで居ても良いって言っても、おいらはもう帰るぞ。それとも、もう少しおいらに居て欲しいのか"
などと、勝手な想像がまた頭を駆けめぐる。
説明も終わり、ボクジン青年が修理報告書に記入している間、女担当者はテスターや絶縁測定器などを手にとってあちこち眺めている。
"なんか変な女(ひと)だなあ..."
「ではこれで終わりますので、ここにサインをお願いします」
女担当者は「はい」と、こちらを見るなり、
ボクジン青年の手からゆっくりとボールペンをとり、サインをしたのだ。
ボクジン青年はドキッとしたが、おくびにも出さず、
「ありがとうございました」
と、頭を下げた。
「あなた、この後お忙しいの?」
「名古屋市内に帰るだけですが...」
女担当者の顔が近い...。
「ちょっと待って下さる?」
と言うと、女担当者は部屋を急いで出て行ったのだ。
"なんだあ???"
間もなく私服に着替えた女担当者が戻ってきた。
先ほどよりも一段と臭うほどの色気を振りまいている。
「ちょっとこの後、付き合っていただくこと出来るかしら。」
"なんか一方的な言い方だなあ。それに、何でおいらがあんたに付き合わなきゃならないんだよ。"
彼女の言葉に驚きながらも、色々考えあぐねた。
"まさか、おいらを誘っているの..."
すると彼女はボクジン青年の手を握ると、
何も言わず、ボクジン青年の目を真正面から見つめたのだ。
ボクジン青年はあたふたして、その手を離した。
「僕は東京から来たばかりで、まだ名古屋に馴れていないので...」
と、訳のわからないことを言い出した。
彼女は、
「ははは、ごめんなさい。気にしないでね。」
と言うと、ボクジン青年の腕に抱きついた後、そそくさと部屋を出て行ったのだ。
"おいらはどうしてここにいるの??"
呆気にとられたまま車に乗り込み、一路名古屋市内へ向けてアクセルを踏んだ。
あれから20年以上も経った今、あの出来事を勿体なかったと後悔するオヤジなのでした。(*^_^*)
ははは、じゃあ!

