[ショートショート] の一覧
2008年08月19日火曜日
"その考え"こそ究極の宣伝広告??最終回
『ついに東京中へ広げてしまった"その考え"』 最終回
盆明けの都内はまだ動きが鈍いようで、新宿駅構内も観光帰りの人が目立つ。
8月18日 月曜日 いよいよ本番の時がきたのだ。
おいらは前回と同じように、駅に隣接した量販店へ向かう。
"その考え"こそ究極の宣伝広告??その四
『ついに東京中へ広げてしまった"その考え"』 その四
店員はさほど気にした風でもなく、彼女と二言三言話したらそこを離れていった。
おいらは、なんとなくむず痒いような感覚に優越感すらも覚えた。
"これからが見所だよ...今日のは反応を見るがためのデモンストレーションだからな"
"その考え"こそ究極の宣伝広告??その二
『ついに東京中へ広げてしまった"その考え"』 その二
夏の日差しに隠れたホームで、胸元をパタパタ仰ぎながら電車を待った。
次は"東京行きの快速"と電光板に出ている。
そう、おいらは都心へ向かうところなのだ。
しばらくして、中央線の比較的空いてる快速に乗り込んだおいらは、座席に座ると、おもむろに黒いかばんの中からiPodを取り出し、イヤーフォンを耳にあてた。
"その考え"こそ究極の宣伝広告??その一
『ついに東京中へ広げてしまった"その考え"』 その一
個人事業のおいらは、最近仕事に行き詰っていた。
・メール広告やっても反応が無い...
・ビジネスマッチングサイトでの応募にも連絡なし...
・知り合いからの紹介もなし...
これじゃ、2年前の辛かった頃と同じジャン。
またあの苦渋の日々を味わうことになるのか?おい...(TT)
---奇妙なお話し8---
---奇妙なお話し8---
『何かがいつも』 その二
それから一時間がすぎた。
しかし私の期待もむなしく、霧は一層激しく移動し始めている。
妻は不安げな表情で私に、
「あなたどうします。これじゃ帰れませんね。」
私の頭には、遭難の一文字が浮かんできた。
---奇妙なお話し8---
---奇妙なお話し7---
『かげ踏み』
仕事の息抜きに外に出てみた。
私の仕事は物書きなもので一日中部屋に居がちである。
---奇妙なお話し6---
---奇妙なお話し6---
---奇妙なお話し5---
『個展の絵』 その四
ところが思わぬ災難が篠崎画伯の一家を襲うことになるのです。
当時世間を震撼させていた通り魔というのがあったのをご記憶かと思うのですが、
買い物帰りの奥さんと小学生だった長男が不幸にもその悪党の刃に罹ってしまったのですなあ。
---奇妙なお話し5---
---奇妙なお話し5---
---奇妙なお話し5---
『個展の絵』 その一
会場はたちまち騒然となった。
絵の前で何やら大声で喚き散らしている女がいる。
私が長年待ち望み、やっと実現した個展会場でのことである。
「絵が・・・・この絵がお爺ちゃんを・・・・。」
---奇妙なお話し4---
---奇妙なお話し4---
『初めてのキャンプで』 その二
私はまた椅子に腰掛け缶ビールに手を伸ばした。
せせらぎの音が静けさを強調しているのだが、耳を澄ませてしまうと逆にその音だけが気になりうるさく感じるのだ。
けだるさとビールの酔いが重なって、何とも言い様のない感覚が身体を支配している。
---奇妙なお話し4---
---奇妙なお話し3---
『一瞬の出来事』
その頃、遠距離出張が多く現地でのホテル宿泊が普通になっていた。
大抵は大きな町の中心街にあるビジネスホテルに泊まるのだが、今回の仕事はめずらしく観光地だったことで取引先の担当者がホテル旅館を用意していてくれたのだ。
---奇妙なお話し2---
『遠い日の想い出』 その二
翌年の夏、約束どうりお姉ちゃんは待っていてくれました。
あいも変わらぬあの時の優しい笑顔で迎えてくれたのでした。
以前にも増して眩しく感じました。
いつもの野原でお花を摘み、鐘が鳴ると夕焼け小焼けを歌いながら帰ります。
次の日、野原で待っていてもよしおねえちゃんは来ませんでした。
どうしたのか確かめたくなって、おねえちゃんの家に行こうかと相談しました。
葦の茂みの入口に差し掛かったとき、なぜかそれ以上入ってはいけないような気がしたのです。
---奇妙なお話し2---
『遠い日の想い出』 その一
「その頃は今のように高いビルもなく、辺り一帯がたんぼの海のようでした。
写真にでも写しておけば善かったと今になって思いますけれど、その頃の私は八歳の少女だったものでとてもそれには及びません。
しかし幼い心のキャンバスには当時の風景、そして夕焼け空に飛ぶ烏、蛍達の幻想的な光の乱舞、潮風の香りがいまだ生々しく描かれています。
その中でも強く私をそこに導くものがありました。
それは一緒に遊んだお友達です。
かけがえのない思い出を一緒に作ったお友達の顔を今でも思い出して、懐かしさと共に少し寂しげな思いがいつも胸の底から沸き上がってくるのです。」
---奇妙なお話し1---
『ガラス越しの恋』
私は今日もこの道を歩いている。
アパートの先の角を折れたところから聴こえてくる三味線の音。
その先には子どもの頃よく世話になった、お菓子ばあちゃんがそこだけ黒光りする木の椅子に座っている。
「たつ坊、車に気いつけてな。はいいってらっしゃい」
私を待っていたかのようにお菓子ばあちゃんは、そう言って頭を下げた。
お菓子ばあちゃんという呼び名は子どもたちがつけたもので、私たちが路地で遊んでいると必ずあの椅子の上に座ってにこにこしながら見ていた。
そして三時頃になるとちり紙に包んだ人数分のお菓子を子どもたちに配ってくれるのだ。
それは私たちが物心ついてから日課になっていて、ごく当たり前のようにばあちゃんの行為を受けていた。
そういったわけでお菓子ばあちゃんという名前が付いたのだが、つい最近まで本当の名前を知らなかった。
二十五になってもまだ「たつ坊」と呼ばれているのだが、ばあちゃんの心の中では私たちはいつまでもあの子どもの頃のままなのだろう。
「いってきます」と言って手を振ると、ばあちゃんはまた深々と頭を下げた。

